Build up Office

Concept

創造性を育み、働く心地よさを高めるオフィスへ

自社設計室の移転に伴い、既存ビルのクリニックとして使用していた1フロアをオフィスとして改修。目指したのは、設計者が技術者として思考を深め、創造し続けられる環境づくり。創造性とコミュニケーションを自然に引き出し、心身ともに健やかに働けるウェルビーイングオフィスを構想しました。

設計者自身が日々使いながら改善点を認識し、その気づきを次の提案へと活かしていく。
実験的な役割も担うこの空間は、自らの体験に基づく説得力のある提案を生み出します。

ここで培った知見をもとに、オフィス設計事業のさらなる展開につなげていきます。

Points

Point1
エントランス/ミーティングエリア

訪れた瞬間、創造力が伝わる空間へ

ここで働く人々が “創造する集団” の一員であることを自覚し、訪れる人にもその想いが伝わる空間を目指しました。重厚感と上質さを軸に、設計室の顔にふさわしい印象を創っています。

既存の柱コンクリート躯体をあえて見せるなど、デザイン性と施工性を両立させる方法を徹底的に検討しました。
モニター・モニュメント・照明位置などの細部を整えることにより、凛とした空間を創り上げています。

Point2
天井・照明

空気をやわらげる、光の設計

エントランス天井にはアール形状を採用し、話しやすいやわらかな雰囲気をデザインで演出しました。
間接照明で光源が直接見えないよう設計し、光の切れ目が生じないよう、配置や照射角度を細かく調整しています。

執務エリアでは、スケルトン天井と連続するライン照明によって、異なる空間に一体感を創出。視線の流れをつくることで、奥行きも生み出しています。

Point3
フリーアドレスエリア

新しい働き方への挑戦

旧オフィスでは、通路の狭さや打合せスペース・Web会議環境不足が課題でした。これらを解決しつつ、お客様との打合せや現場での調整などで空席率が高い意匠設計部門の特性も踏まえフリーアドレスを導入。

ソファ席、ファミレス席、ビッグテーブル、昇降デスクを揃え、さらに「2日連続で同じ席に座らない」ルールにより、自然なコミュニケーションを促進しています。

Point4
集中ブース(Webミーティングスペース)

課題をそのまま、空間に変える

Web会議環境不足の課題に対し、旧個室スペースであった空間形状を活かして集中ブースを設置しました。

カラーリングは着工後の最終タイミングまで検討を重ね、鈴与ロゴや駿河湾をイメージした水色と、落ち着いたグレーのツートンを採用。
圧迫感を抑えつつ、空間に馴染むアクセントカラーとしました。

Point5
給湯コーナー

改修がもたらす、空間の再発見

改修前は壁で仕切られていた給湯室を、排水位置を変えず、壁を撤去し、再構成。
既存配管を活かしコストを抑えながら、執務エリアと自然につながるオープンな空間へと転換しました。

仕上げにはアースカラーを採用し、リラックスできる雰囲気を演出。
空間構成で全く違う佇まいへと変化し、改修設計の醍醐味を実感したエリアです。

Point6
空間トータルコーディネート

ディテールを揃えることが、空間のクオリティになる

異なる雰囲気を持つゾーンが、空間全体で繋がって見えるよう、床のタイルカーペットは、鈴与ロゴと呼応するひし形パターンで統一。

植栽はフェイクグリーンと生木を組み合わせ、来訪者の視線が集まるエントランスには大きな生木を配置しました。
青々とした緑や細部へのこだわりが、空間全体の質を高めています。